結婚などしないでも十分だと思っていたのですが、40手前になってやはり家族がいるのは良いなと思うようになりました。
しかし、彼女もいない状況で40前の独身男が結婚をするのは果たして、可能なのかという気持ちもありました。
一人で生きていくつもりでしたから、女性とのコミュニケーションの取り方もほとんど知らず、飲み屋の女性か職場の同僚ぐらいしか女性と接する機会もなかったのでここからどうやって結婚に結びつければ良いのだろうかと思ってしまったのです。
そのため、最初はやはり結婚など無理だと思っていたのですが、なにもしないで諦めてしまうのは後悔しそうなので最後に婚活をしてみようかなという気になりました。
今更結婚のために何かをするのは気恥ずかしいような気もしましたが、時間は有限であり今が最後のチャンスだと思うとそのようなこと入っていられないと考えたのです。
婚活と言っても何をすれば良いのかわかりませんでしたから、結婚相談所のことを調べて利用をしてみることにしました。
周りの目が気にならないこともありませんでしたが、逆に言えば今更人目を気にするようなものでもありませんから、気にせず利用をしてやれという気持ちだったのです。
そもそも、公言でもしなければ結婚相談所を利用しているなどもわかりませんから、気にするほどのことでもないとも思っていました。
そのように考えてはいたものの実際に登録をして、いざ女性を紹介してもらうことができる段階になると、緊張してまともに話すこともできませんでした。
飲み屋の女性などであれば、客と店員という立場もありますから気安く声もかけることができたのですが、これから結婚をするかもしれないという相手だと何を話して良いのかわからなかったのです。
本当に最初の頃は最悪で相手の女性も困惑していたようだったのですが、皆親切な人ばかりでスタッフの人も固くなり過ぎないようにとアドバイスをくれたこともあって徐々に女性と接することにも慣れてきました。
それでも最初の頃はなかなか上手く生きませんでしたが、段々と話すことができるようになってからは積極的にコミュニケーションをとることができるようになり、その中で5歳年下の女性といい感じの仲となり結婚に結びついたのです。
相手の女性は30半ばということに危機感を抱いていたようですが、自分からすればちょうどいい年齢差という感じで気にならず程々の年齢差が逆に二人の関係を良くしてくれたと思うので、むしろ相手の年齢は結婚の決め手になったのではないかと感じました。